PC環境整備
Ubuntu 導入
人気のLinuxベースのOS「Ubuntu」を導入してみました.
・・・が,すんなりとは行きませんでした.以下にその顛末を記しておきます.
導入する環境について
まずは今回導入しようとしている環境,およびそこにどのように導入したいのかを説明しておきます.
《HDD構成》
以下の通り3台.
《Ubuntu導入方法》
No3のHDDをパーティション分割した上で,先頭パーティションにUbuntu本体をインストールする.
Windows との起動分岐はブートローダでは行わず,BIOSのBootメニューで優先するHDDを切り替えることにより行いたい.
⇔UbuntuのブートローダはNo3のHDDのMBRに入れることになります.
※boot系のファイルがWindowsのものと混在したり干渉することを嫌いました.
インストール・・そしてError21
こちらから「Ubuntu 8.04.1 LTSの日本語ローカライズドDesktop CD」を入手.こちらのサイトを見ながらインストールを実施しました.
インストール先の指示は以下の通り.
インストール作業自体は非常にスムーズにすすみました.
で,No3のHDDからUBuntuを起動すべく,Bios設定〜再起動・・・
ところがUBuntuは起動せず,以下のエラーに遭遇.
ライブCDを使用して状況確認してみる
《確認1》
インストールの失敗が気になりますので,ライブCDからUbuntuを起動し,HDDのデータを参照してみましたが,一応,それなりにUbuntuのシステムファイルが入っており,stage2やmenu.lst等boot関係のファイルも所定の位置にあるようです.
《確認2》
ライブCDから起動オプションを指定すればHDDのUbuntuを起動することが出来るという情報がありました.
起動メニューでF6を押して出てくる起動オプションでデフォルトで「boot=casper」と指定されているところを「root=/dev/sdc1」と書き換えて起動.
正常にUbuntuが起動しました.
→やはり,Ubuntu本体のインストールはうまくいっているようです.
となると,何らかの理由でstage2の入っているUbuntuのパーティションが認識されていない状況だと判断できましょうか.
GRUBの起動ディスクを使用して状況確認してみる
こちらのページに書かれている手順でGRUBの起動ディスクを作成し,その場合にGRUBからどのようにパーティションが見えているか確認してみました.
GRUBを起動ディスクから起動して以下のコマンドを打ちます.
やはり,Ubuntuの入ったパーティションが認識されていない!
BIOSをアップデートしてみる
「GRUBはBIOSを使ってディスクにアクセスする」といった情報がありました.もしかしたらBIOSに不具合があり,正しい情報をGRUBに返せていないのかもしれません.そうであれば,BIOSをアップデートすれば解消できるかもしれない,という淡い期待が頭をよぎりました.
「でもなぁ・・安定稼動しているのにBIOSアップデートなんかして余計なトラブルに合うのは嫌だなぁ」という葛藤はあったものの,「うまく行くかもしれないよぅ」(悪魔)という期待にを押し殺すことは出来ずアップデートを実施.
ASUSの自動アップデートツールがうまく動かない・・など作業中も不吉な感じが・・
なんとかBIOSをアップデートし終わって,おそるおそる再起動してBIOS画面に入りました.
すると・・・「アッー!WindowsのRAIDボリュームの認識が変になってるぅ!!orz」
「だから,BIOSアップデートなんてすべきじゃなかったんだ(ブツブツ・・・んっ?」・・単にBIOSのSATA設定が元に戻っているだけでしたw(ヨカッタ
気を取り直して,UbuntuのHDDから起動してみました.するとOS選択の画面までちゃんと出るようになりました!(ヤッター
ところが,今度はその先で「no disk」みたいなエラーが発生して起動しません.でも,このエラーは心当たりがあります.
menu.lst を書き換えて無事起動,だが・・・
/boot/grub/menu.lst の中に「root (hd2,0) 」という記述があります.これはインストール時のパーティションの見え方に対応した記述ですが,HDDからUbuntuを起動した場合はこの対応関係が崩れている可能性があります.というのも,GRUBの起動ディスクから見たときは(hd0)と見えてましたから.
試しにmenu.lst内の(hd2,0)を(hd0,0)に書き換えて保存後再起動してみると,今度こそ,無事にUBUNTUの起動まで進みました.
但し,立ち上がったUBUNTU内で見ると,やはりUBUNTU本体のパーティションは(hd2,0)として認識されているようで,起動途中で認識の仕方が変わるようですね.少し,すっきりしません.
一応これにて決着,と思ったのですが,また新たに問題が起きました.
今度はライブCDからの起動がうまく行かず・・・
なんとかHDDからの起動ができるようになりましたが,今度はライブCDのUbuntuが起動できなくなりました.以下のエラーが出ます.
やはり私の環境の特殊性により出るエラーなのかもしれません.
とりあえず,ここの段階までで一旦対応打ち切りとしておくことにします.
いつまでもインスト作業ばかりしておらず,インストールしたUbuntuを使ってみることをしてみなくてはw
人気のLinuxベースのOS「Ubuntu」を導入してみました.
・・・が,すんなりとは行きませんでした.以下にその顛末を記しておきます.
導入する環境について
まずは今回導入しようとしている環境,およびそこにどのように導入したいのかを説明しておきます.
《HDD構成》
以下の通り3台.
- No1:内臓SATA,Windows が入っている.No2とRAIDでミラーリング
※RAIDはICH8Rによる - No2:内臓SATA,Windows が入っている.No1とRAIDでミラーリング
- No3:内臓SATA,JMicron-JMB363のSATAポートに接続,非RAID
《Ubuntu導入方法》
No3のHDDをパーティション分割した上で,先頭パーティションにUbuntu本体をインストールする.
Windows との起動分岐はブートローダでは行わず,BIOSのBootメニューで優先するHDDを切り替えることにより行いたい.
⇔UbuntuのブートローダはNo3のHDDのMBRに入れることになります.
※boot系のファイルがWindowsのものと混在したり干渉することを嫌いました.
インストール・・そしてError21
こちらから「Ubuntu 8.04.1 LTSの日本語ローカライズドDesktop CD」を入手.こちらのサイトを見ながらインストールを実施しました.
インストール先の指示は以下の通り.
- 本体インストール先:(hd2,0)⇔No3のHDDの先頭パーティション
- ブートローダインストール先:(/dev/hdc)
インストール作業自体は非常にスムーズにすすみました.
で,No3のHDDからUBuntuを起動すべく,Bios設定〜再起動・・・
ところがUBuntuは起動せず,以下のエラーに遭遇.
GRUB Loading stage1.5.さて,ネットでエラー原因の調査です.このエラーはそこそこ起きるようで割と多くの情報が検索でヒットします.ところが,ずばり解決に至る対策がなかなか見つけられません.とりあえず,分かった情報は以下の通り.
GRUB Loading, please wait... Error 21
- GRUB(Linuxのブートローダ)は以下の三段階で起動しようとしているようだ.HDD先頭のMBRのstage1→MBR直後のstage1.5→Ubuntuパーティション内のstage2
- Error21は,stage2の入ったパーティションが見つけられない状態ぽい.
ライブCDを使用して状況確認してみる
《確認1》
インストールの失敗が気になりますので,ライブCDからUbuntuを起動し,HDDのデータを参照してみましたが,一応,それなりにUbuntuのシステムファイルが入っており,stage2やmenu.lst等boot関係のファイルも所定の位置にあるようです.
《確認2》
ライブCDから起動オプションを指定すればHDDのUbuntuを起動することが出来るという情報がありました.
起動メニューでF6を押して出てくる起動オプションでデフォルトで「boot=casper」と指定されているところを「root=/dev/sdc1」と書き換えて起動.
正常にUbuntuが起動しました.
→やはり,Ubuntu本体のインストールはうまくいっているようです.
となると,何らかの理由でstage2の入っているUbuntuのパーティションが認識されていない状況だと判断できましょうか.
GRUBの起動ディスクを使用して状況確認してみる
こちらのページに書かれている手順でGRUBの起動ディスクを作成し,その場合にGRUBからどのようにパーティションが見えているか確認してみました.
GRUBを起動ディスクから起動して以下のコマンドを打ちます.
grub> root (ここでTabを押すとデバイスの一覧が表示されるとのこと・・・
Possibile disks are: fd0 hd1と表示.本来HDDは2台表示されるはず・・・・.以下のコマンドで,表示されたhd1の内容を確認します.
するとそこに表示された内容は予想通り,windowsの入っているパーティション(partition type 0x7)でした.grub > root (hd1,
やはり,Ubuntuの入ったパーティションが認識されていない!
BIOSをアップデートしてみる
「GRUBはBIOSを使ってディスクにアクセスする」といった情報がありました.もしかしたらBIOSに不具合があり,正しい情報をGRUBに返せていないのかもしれません.そうであれば,BIOSをアップデートすれば解消できるかもしれない,という淡い期待が頭をよぎりました.
「でもなぁ・・安定稼動しているのにBIOSアップデートなんかして余計なトラブルに合うのは嫌だなぁ」という葛藤はあったものの,「うまく行くかもしれないよぅ」(悪魔)という期待にを押し殺すことは出来ずアップデートを実施.
ASUSの自動アップデートツールがうまく動かない・・など作業中も不吉な感じが・・
なんとかBIOSをアップデートし終わって,おそるおそる再起動してBIOS画面に入りました.
すると・・・「アッー!WindowsのRAIDボリュームの認識が変になってるぅ!!orz」
「だから,BIOSアップデートなんてすべきじゃなかったんだ(ブツブツ・・・んっ?」・・単にBIOSのSATA設定が元に戻っているだけでしたw(ヨカッタ
気を取り直して,UbuntuのHDDから起動してみました.するとOS選択の画面までちゃんと出るようになりました!(ヤッター
ところが,今度はその先で「no disk」みたいなエラーが発生して起動しません.でも,このエラーは心当たりがあります.
menu.lst を書き換えて無事起動,だが・・・
/boot/grub/menu.lst の中に「root (hd2,0) 」という記述があります.これはインストール時のパーティションの見え方に対応した記述ですが,HDDからUbuntuを起動した場合はこの対応関係が崩れている可能性があります.というのも,GRUBの起動ディスクから見たときは(hd0)と見えてましたから.
試しにmenu.lst内の(hd2,0)を(hd0,0)に書き換えて保存後再起動してみると,今度こそ,無事にUBUNTUの起動まで進みました.
但し,立ち上がったUBUNTU内で見ると,やはりUBUNTU本体のパーティションは(hd2,0)として認識されているようで,起動途中で認識の仕方が変わるようですね.少し,すっきりしません.
一応これにて決着,と思ったのですが,また新たに問題が起きました.
今度はライブCDからの起動がうまく行かず・・・
なんとかHDDからの起動ができるようになりましたが,今度はライブCDのUbuntuが起動できなくなりました.以下のエラーが出ます.
BusyBox V1.1.3 (Debian 1:1.1.3-5-ubuntu12)Built-in shell (ash)調べてみるとハードウェア関係のエラーという情報が見つかりますが・・・
Enter 'help' for a list of built-in commands.
(initramfs)
やはり私の環境の特殊性により出るエラーなのかもしれません.
とりあえず,ここの段階までで一旦対応打ち切りとしておくことにします.
いつまでもインスト作業ばかりしておらず,インストールしたUbuntuを使ってみることをしてみなくてはw
この改行は必要→